立川拘置所 矯正展 [社会]

立川拘置所の矯正展「あすなろフェスタ」に行ってきました。
正式には「第4回たちかわ あすなろフェスタ」立川拘置所矯正展・刑務作業製品展示即売会」というらしいです。ふう、長い。

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立川拘置所正門。昭和記念公園の近くです。今までこんな施設があるとは気づきませんでした。


第一会場は展示即売会
第一会場は立川市役所北側広場です。刑務所の受刑者が作った製品の展示即売会でした。
タンスやソファなどの家具からクツ・バッグや台所用品などが展示・販売されていました。

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滋賀刑務所製の「ひこにゃんコースター」300円がシブい。

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栃木の黒羽刑務所からは「キティ黒羽だるま」1200円


第二会場は施設見学
第二会場は立川拘置所内の施設見学です。
こちらは1年に1回しか見学できませんので貴重な機会です。
もちろん管理人の本日の目的もこちらです。(笑)


申し込み
まずは見学受付で申込書に氏名・年齢・住所を書いて提出します。
申込書と引き換えに集合時間が記載された整理券をもらいます。
よく憶えていませんが見学は10〜20分間隔で予定されているようで、「見学まで1時間以上あるよ〜 どうやって時間潰そうか〜」ってな事態にはならないようです。

集合時間になったら庁舎玄関前(集合場所)に行きます。
透明なビニール袋を渡され、カメラ・携帯、たばこやライターを入れ刑務官が見えるように持つよう指示されます。意外なことに手荷物(バッグ等)の確認は無しでした。バッグ内も確認した方がいいと思うけどなあ。

見学者20人程度で1つの見学グループに区切られるようです。この見学グループに対して刑務官が5~6人ほど付き添います。見学時間は20分程度とのこと。

管理人の参加したグループの年齢層はバラバラでした。年配の方やおばちゃんズ、子連れ夫婦や小学生などなど。
刑務官さん達はパッと見ると警察官のような服装ですが、基本的にとってもフレンドリーでした。


いよいよ見学開始!
で、人数確認をしていよいよ入場します。
施設内は当然撮影禁止なので、ここからは文章とイラストのみの説明です。

最初にエレベーターで屋上の運動場へ向かいます。
と、ここでさっそく拘置所ならではの設備が。
なんと、エレベーターの内部にも扉がありました。まず被収容者を奥のスペースにいれて扉を閉め、刑務官とは分かれて乗るそうです。

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内部の扉は90度回転させてエレベーター内壁に収納することもできます。学校の防火扉みたいなイメージです。


運動場
屋上の運動場は運動場とはいえ運動器具類は何もありません。ただの鉄格子に囲まれたスペースでした。
グループ用と個人用があり、グループ用は8×8メートル(?)くらいの広さのものが複数あるようです。
屋根は無く、晴れた日は日光を浴びながら運動することができます。
もちろん上部にも鉄格子があるので外には出られませんけど。
側面は人の身長以上にコンクリートの壁があるので外の景色は見えませんし、外からも被収容者が運動している様子は見えません。

個人用運動場は4畳ほどの細長いスペースのみ。
これだと腕立てとか、ヒンズースクワットとか、反復横跳びぐらいしかできないなあ。

屋上の運動場は屋根が無いことから雨天時には使えません。その際は屋内の講堂を使用するそうです。


被収容者の収容施設
次に被収容者の収容棟です。
広さは4畳で、タタミ3枚と洗面台・トイレスペースが1畳分でした。
洗面台の下にはゴミ箱とバケツ。
トイレスペースには“目隠し”のつい立てがあります。
入口の扉の窓は外から室内は見えますが、室内から外は見えないようになっているそうです。

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態度のいい被収容者にはテレビが設置されることもあるそうです。

自殺の恐れがある被収容者用の部屋もありました。
こちらの部屋は天井のカメラで24時間監視。また洗面台には蛇口が無く、壁からホースが出ていました。


お風呂について
入浴は週2回(!)だそうです。夏場は“特別に”週3回だそうですが。
うーん、髪とかペタペタになりそう。
入浴時間は聞き損ねましたが、たぶん10〜15分くらいでしょうね。
女性は大変なんでショートカットにしてしまいそうです。
そういえば施設内に床屋はあるんだろうか。


医療棟
歯科施設とレントゲン室を見学しましたが、雰囲気は普通の病院と同じでした。
ただし、待合室が違います。普通の病院は待合室には長い座席があって、患者は並んで座って待ちますよね。

拘置所の“待合室”は中に入った人の足だけ見えるトイレの個室みたいな部屋でした。そこで座って待つそうです。
たぶん被収容者どうしが顔を合わせないためだと思います。


講堂
最後に講堂へ。
雰囲気は普通の学校のそれと同じでした。前方の両側にスピーカーと時計。
広さはあまり広くありません。バドミントンのコート1面分くらいに加えて、周囲には運動用の各種エクササイズマシンがありました。

講堂入口脇には被収容者の食事サンプル(朝食・昼食・夕食)が展示されていました。
器はクリーム色のプラスチック製で思いっきり“給食ちっく”です。
量は少なめ。腹八分目な感じです。
なお、アレルギーや宗教上の理由で食材に制限がある被収容者には別メニューで配慮しているそうです。


施設内の印象
施設内のカラーは白を基調として、アクセントに薄い緑色やあずき色が使用されていました。イメージとしては病院が一番近い感じです。

通路には何も置かれていなくて、身を隠すような物はありません。
消火器も壁に埋め込み式でした。

通路が交差する“四つ角”の床には東西南北を表す印がありました。
慣れていないと自分が施設内のどこにいるかわからない印象です。


見学終了。出口へ
中庭への出口は2重扉でした。
1つ目の扉を通過すると、4畳ほどのスペースがあって正面に2つ目の扉があります。
ここで、1つ目の扉を閉めてから2つ目の扉を解錠します。
1つ目の扉が閉まった状態でないと、2つ目の扉は開かないという仕組みだそうです。
鍵は生体認証式で刑務官が数字を打ち込み、手をかざすと開きます。
つまり、刑務官がいないと開かないってことですね。


焼き豆腐カレー!?
被収容者食事体験として「焼き豆腐カレー」なるものを食堂にて食べてみました。

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なぜ焼き豆腐? カロリーを抑えるためでしょうか。

食堂内はセルフサービス。500円を職員さんに払います。
焼き豆腐カレー・春雨サラダ・プチシュークリームの組み合わせです。

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盛り付けがちと雑です。(笑) プチシュークリームは来場者特典らしい。


ごはんは玄米ごはん(?)、カレーはかなり辛さ控え目でした。(子供用くらい)
カレーのとろみは弱めで、大げさにいうとカレースープみたいな感じ。
でも、おいしかったですよ。

おいしかったけど…、
また食べたい! というわけにはいきませんねー。
場所が場所だけに。





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StepBAL

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